導入事例

産業サイバーセキュリティセンター 様独立行政法人情報処理推進機構

独立行政法人情報処理推進機構 産業サイバーセキュリティセンターの演習施設に FXC 製「ES1008MTP2」を導入いただきました。

業種
  • 文教/教育機関
製品
  • アンマネージドスイッチ
目的・課題
  • 容易性
  • 費用対効果

Data

社名
独立行政法人情報処理推進機構
所在地
東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコートセンターオフィス
URL
https://www.ipa.go.jp/
導入事例/ソリューション集
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FXCの導入事例/ソリューションを1冊にまとめた冊子をダウンロードいただけます。

サイバーセキュリティ対策の中核拠点の設立

近年、様々な産業や企業がデータを介して相互につながる「Connected Industries」の実現に向けた取り組みが進む中、国民生活や社会経済活動が大きく依存する重要インフラにおけるサイバーセキュリティ対策や重要産業のサプライチェーン全体におけるサイバーセキュリティ対策が大きな課題となっている。

これらの課題を解決するには中核人材の育成が喫緊の課題であり、経済産業省が主導し、IPAの元に、OT(制御技術)とIT(情報技術)の知見を結集した世界レベルのサイバーセキュリティ対策の中核拠点「産業サイバーセキュリティセンター」(Industrial Cyber Security Center of Excellence, ICSCoE)が2017年4月に設立された。

「産業サイバーセキュリティセンター」の中核事業

「産業サイバーセキュリティセンター」は、人材・組織強化、技術、ノウハウを結集し、社会インフラ、及び産業基盤のサイバーセキュリティ対策を抜本的に強化を図るために3つの事業を柱としている。

<3つの中核事業>

①人材育成事業

  • 自社システムのリスクを認識し、必要なセキュリティ対策を判断できる人材の育成
  • 模擬プラントを用いた実践演習による現場で活きるスキルの習得
  • 国内外の有識者、専門家との連携を促進
  • 企業等の経営層へサイバーセキュリティ対策の必要性、人材活用についての啓発

 

②制御システムの安全性・信頼性検証事業

  • 実際の制御システムの安全性・信頼性に関するリスク評価・対策立案を行う

③脅威情報の調査

  • 分析事業
  • 脅威情報を収集、新たな攻撃的手法など調査・分析

中核人材育成プログラム

「産業サイバーセキュリティセンター」の主な活動に、社会インフラ、産業基盤でのサイバーセキュリティを高める中心的存在となる人材の育成を目的とした「中核人材育成プログラム」がある。

このプログラムは将来、企業などの経営層と現場担当者をつなぐ中核人材を担う方を対象としたプログラムで、OT、ITテクノロジー、マネジメント、ビジネス分野を総合的に学ぶ約1年に渡るトレーニングである。プログラムには海外のトップレベルのセキュリティ対策のノウハウを吸収するための海外関連機関との連携トレーニングも含まれており、国内外、業界を超えた情報の共有と人脈ネットワーク作りに主眼を置いている。 プログラムは、模擬プラントを用いた演習や攻撃防御の実践経験、最新のサイバー攻撃情報の調査分析を通じて社会インフラ・産業基盤へのサイバーセキュリティリスクに対応する人材、組織、システム、技術を生み出すことを目標としている。

2017年7月に開講した第1期となるプログラムには76名が参加し、ITセキュリティ、制御技術(OT)領域の防御技術、ペネトレーション手法、インシデント対応、BCP、海外のサイバー規制動向などを学んだ。 2018年2月には新たに秋葉原UDX(東京都千代田区)に演習施設が新設され、ここでは受講者が自社に近い環境での演習を体験できるよう、各業界のシステムを想定した設備を導入している。 2017年度は、スマートグリッド・発電システムや施設管理システム、機械製造システムなどが模擬システムとして使用された。

 

演習用に FXC スイッチを導入

人材育成プログラムは、プライマリー(レベル合わせ)から始まり、ベーシック(基礎演習)、アドバンス(上級演習)、卒業プロジェクトまでの4段階に分かれている。このうちアドバンスでは秋葉原UDXの演習施設において実践的なトレーニングが行われており、ここでの演習用に教材として選ばれたのがFXCのタップ型イーサネットスイッチ「ES1008MTP2」である。受講生全員が利用する演習用タッピングスイッチとして採用され100台以上が納入されている。

 

人材育成の重要性

ITの普及は私たちの生活に利便性をもたらす一方、サイバー攻撃やコンピュータウイルス、不正アクセスなど安全性を脅かす脅威が存在する。今後、IoT、AIの進展により拡大するリスクに対応する人材の育成は急務であり、産業サイバーセキュリティセンターの果たす役割は益々大きくなる。

 

導入事例/ソリューション集
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