UPP機能を設定する 次項 » « 前項
概要
UPP(Uplink Protection Protocol)とは2つのポートのうち1方をアクティブ、
もう1方をバックアップとすることで、Linkの冗長化を実現する機能である。
STPやLinkAggrigationなどの2台以上のスイッチを連携させる冗長機能と異なり、
単体のスイッチで回線の冗長化を実現することが可能となる。
UPP機能を使用することで、回線障害時に「50ミリ秒」以内に回線が切り替わる。
UPPは必ず単一のアクティブポートと単一のバックアップポートの2ポートで構成される。
一つのアクティブポートに対して複数のバックアップポートを作成することはできない。
アクティブ-バックアップのポート組み合わせを複数作成することは可能。
コマンド
UPP機能の有効化
プリエンプションモードの有効化
遅延時間の設定
switchport backup interface [インターフェイスID] | |
デフォルト コマンドモード 使用ガイド |
無効 インターフェイスコンフィギュレーションモード 指定ポートでUPP機能を有効化 [インターフェイスID]で指定するインターフェイスがバックアップポートとなる |
switchport backup interface [インターフェイスID] preemption mode {forced|bandwidth|off} | |
デフォルト コマンドモード 使用ガイド |
off インターフェイスコンフィギュレーションモード UPPポートのアクティブ切り替わり方法の指定 forced:バックアップポートがアクティブとなっていた場合、自動的に元のポートへアクティブを切り替える bandwidth:高帯域のインターフェイスが選択されるようにする off:バックアップポートがアクティブとなっていても自動的に切り替えない。 |
switchport backup interface [インターフェイスID] preemption delay [ 1-300 ] | |
デフォルト コマンドモード 使用ガイド |
35 インターフェイスコンフィギュレーションモード 障害が発生したポートが復旧してから次の切り替わりが実行されるまでの遅延時間の設定 |
初期値
- 無効
想定シナリオ
-
UPP機能にて以下を設定
ポート1:アクティブ ポート2:バックアップ
プリエンプション:off(バックアップポートがアクティブの場合でも自動的に切り替わらない)
遅延時間:40s
ポート3:アクティブ ポート4:バックアップ
プリエンプション:force(バックアップポートがアクティブの場合、自動的に切り替わる)
遅延時間:10s
設定例
FXC(config)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/1)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/1)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/1)# FXC(config)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/3)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/3)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/3)# FXC(config-if-GigabitEthernet 0/3)# FXC(config)# FXC# |
configure terminal interface gigabitEthernet 0/1 switchport backup interface gigabitEthernet 0/2 preemption delay 40 exit interface gigabitEthernet 0/3 switchport backup interface gigabitEthernet 0/4 switchport backup interface gigabitEthernet 0/4 preemption mode forced switchport backup interface gigabitEthernet 0/4 preemption delay 10 exit show interface switchport backup detail |
アクティブを1番ポートと指定 アクティブを3番ポートと指定 遅延時間10s 設定確認 |
Switch Backup Interface Pairs: Active Interface Backup Interface State -------------------------------------------------------------------------- Gi0/1 Gi0/2 Active Standby/Backup Up Gi0/3 Gi0/4 Active Down/Backup Down Interface Pair : Gi0/1, Gi0/2 Preemption Mode : off Preemption Delay : 40 seconds Bandwidth : Gi0/1(1000 Mbits), Gi0/2(1000 Mbits) Interface Pair : Gi0/3, Gi0/4 Preemption Mode : forced Preemption Delay : 10 seconds Bandwidth : Gi0/3(1000 Mbits), Gi0/4(1000 Mbits) FXC# |
||
FXC(config-if-range)# |
備考
なし
関連コマンド
UPP設定の確認
show interface switchport backup detail