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構成


【構成イメージ】


SNMP

シナリオ

FSV-MGR01をSNMPマネージャとしてSNMP Version 2c監視環境を構築する。
SNMPエージェントはとFXCX5512PEする。
FSV-MGR01からFXCX5512PEに対してポーリングを行う。
FXCX5512PEからFSV-MGR01に対してSNMP Trapを発出させる。

設定例(SNMPエージェント)

モード コマンド コメント
(config)# snmp user snmpuserv2c SNMPユーザとして「snmpuserv2c」を定義
(config)# snmp group snmpgroupv2c user snmpuserv2c security-model v2c SNMPグループとして「snmpgroup1」を定義
(config)# snmp access snmpgroupv2c v2c read iso write iso notify iso アクセス可能viewとして「iso」を設定
(config)# snmp targetparams snmpparam user snmpuserv2c security-model v2c message-processing v2c SNMPターゲットパラメータ定義
(config)# snmp community name commu1 security snmpuserv2c SNMPコミュニティとして「commu1」を定義
(config)# snmp targetaddr fsvmgr param snmpparam 192.168.1.10 taglist none SNMPマネージャ(192.168.1.10)を設定
(config)# snmp notify fsvnotif tag none type Trap Trap有効化

オプションコマンド

モード コマンド コメント
(config)# snmp agent port [port number] SNMPのポート番号を変更する。
(config)# snmp view [view name] [OID] included SNMP view treeの設定。
※次項にて解説

確認コマンド

モード コマンド コメント
# show snmp SNMP情報を表示する。
# show snmp group SNMPグループの情報を表示する。
# show snmp user SNMPユーザ情報を表示する。
# show snmp viewtree SNMPビュー情報を表示する。
# show snmp group access SNMPグループのセキュリティ情報を表示する。
# show snmp engineID EngineIDを表示する。
# show snmp inform statistics Trap送信先情報を表示する。
# show snmp notif Trap発出設定情報を表示する。
# show snmp targetaddr SNMPマネージャの詳細情報を表示する。
# show snmp targetparam Trapのセキュリティ情報を表示する。
# show snmp-server traps 有効化されているTrap発出条件を表示する。

View tree

SNMP viewの作成・編集を行うことで、MIBオブジェクト内に対するアクセス権の編集を細かく設定することが可能です。
デフォルト状態のFXCX5512PEには[iso][restricted]の2つのView treeが定義されており、どちらもMIB内のすべてのオブジェクトへのアクセスが許可されています。
既存のView treeを編集して使うことも可能ですが、今回は新規作成したView treeのアクセス権設定方法をご紹介します。

モード コマンド コメント
(config)# snmp view test_view 1 mask 1 included [1]から始まるすべてのオブジェクト(OID)への
アクセスを許可する。
(config)# snmp view test_view 1.3.6.1.2.1.1 mask 1.1.1.1.1.1.1 excluded OID:1.3.6.1.2.1.1配下すべてのオブジェクトへの
アクセスを拒否する。
(config)# snmp view test_view 1.3.6.1.2.1.1.5 mask 1.1.1.1.1.1.1.1 included OID:1.3.6.1.2.1.1.5へのアクセスを許可する。

上記設定を行った場合では、OID:1.3.6.1.2.1.1(標準MIB:system)配下で読み取り可能なオブジェクトは1.3.6.1.2.1.1.5(標準MIB:sysName)のみとなります。
この様に、親となるノードのOIDに対してアクセスを許可/拒否する設定と、特定のオブジェクトへのアクセス許可/拒否を合わせて設定することで、 オブジェクトを細かく選択して権限の設定をすることが可能です。
※特定のオブジェクトに対してアクセス拒否設定を行う場合は、親ノードのOIDにアクセス許可の設定を行う必要があります