導入事例
熊本大学 様
以前より、FXCのL2スイッチを多数導入。経年による老朽化が著しく、大規模なリプレイスを行う。構成は変えず、できるところは高速化し、より安定した接続を確保。
- 業種
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- 大学/研究機関
- 製品
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- L2+スイッチ
- L2スイッチ
- 目的・課題
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- 帯域増強
- 冗長化
- サービス品質の向上
- 導入事例/ソリューション集
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森の都、熊本に根付く
九州の中央に位置する熊本県は、世界的に有名なカルデラを持つ阿蘇山、天草の海、球磨川や白河水源など豊な自然に恵まれています。
また、森の都と言われる熊本市は、加藤清正や肥後細川藩の面影を残す熊本城、名園水前寺公園、市内を走る路面電車など、歴史ある都市ならではの面影を持っています。
そんな魅力溢れる都市熊本で100年以上の歴史を刻む熊本大学。
今回は、熊本大学総合情報基盤センターの杉谷先生にお話を伺ってきました。
熊本大学の前身はかつて九州の最高学府であった旧制五高。
当時の面影を残す五高記念館は国の重要文化財に指定されており、夏目漱石やラフカディオ・ハーンなどの著名人が教鞭を執ったことでも有名です。
また、今回お伺いしたキャンパスにも、旧制熊本高等工業学校の機械実験工場が工学部研究資料館として現存し、国の重要文化財にも指定されています。
いたるところに先人の貴重な軌跡が残るキャンパスを舞台に、熊本大学は現在も、最先端の英知を育み、優秀な人材を社会に送り出す総合大学として成長し続けています。
七つの学部、七つの大学院、その他多くの研究施設により構成され、その中では世界をリードする最先端の研究が数多く行われています。
新たな教育の形
熊本大学の最大の特長は、全国に先駆けて導入された学務情報システム「SOSEKI」です。
履修登録、成績確認等をオンラインで行う学習支援システムで、高度情報化キャンパス構築という構想の一環として、IT環境を用いた学生の自立学習支援システムを発展させる計画を着実に実現されています。
1996年よりプロジェクト開始、1999年4月より導入、当時、Webインタフェースで使用できるシステムは大変画期的な物でした。
1996年といえば、Webインタフェースによるインターネット黎明期、学内ではまだパソコンを持っていない先生もたくさんいらっしゃったそうです。そのような状況で、使用する方々にたいする教育から始め、学生が使用するパソコンルームの完備等、杉谷先生はじめ、関わった方々の苦労は大変な物であったそうです。
早くから全学でネットワークを使用するシステムを作ったため、熊本大学ではネットワークは必要不可欠な存在となっていきました。
「SOSEKI」をはじめとして、大学のシステム情報化がどんどん進んでいく中、学生達へネットワークの危険性やマナーを覚える機会の少なさが問題視されていきました。片手間ではない全学共通の基本教育が必要であり、またこれを熊本大学の目玉にするべく新しいプロジェクトが始まり、実働部隊として総合情報基盤センターが指揮を執られました。
また、日本初のeラーニング専門家養成のための社会文化科学研究科教授システム学専攻と、総合情報基盤センターを中心に「eラーニング推進機構」を設置し、全学的な教育内容のデジタルコンテンツ化を推進しています。
これらの大学情報化計画は着々と実稼動し、現在も進化を続けています。全国的にも、先導的な取り組みであると定評があり、多くの大学のモデルとなっています。
大きな大学は学部ごとの自治が大切になり、全学共通のシステム構築は非常に困難だそうです。そんな中、熊本大学の最大の強みであり特徴は全学共通のシステムが構築されていることです。
ネットワーク構成図
早期の10Gネットワーク構築
ネットワークの重要性が大変高い熊本大学において、当然ながらネットワーク機器の性能・速度も重要になってきました。
2002年には既に10Gのネットワークを構築されています。
広いキャンパス内を10Gで接続することで、どこにいても安定した接続を確保することが出来るようになりました。
以前より、FXCのL2スイッチを多数導入して頂いていますが、経年による老朽化が著しく、今回大規模なリプレイスが行われました。
「とにかく構成を変えず、できるところは高速化し、より安定した運用ができる機械へ替えることが今回の目的でした。」(杉谷先生)
今回、FXC5148XG、FXC5150、5126を導入していただき、東京ドームの約15倍にもおよぶ広い構内の様々な場所に設置されました。
「本来ネットワークの更新は、高速化や冗長化などに注力される事が多いのですが、今回はそういうことよりも、さらに安定した運用と、障害の際にもすぐに保守対応していることを重視しました。」(杉谷先生)
ファン等稼動部のある機械はどうしても経年による故障が発生してしまうことを危惧していたところ、FXCのライフタイムワランティサービス開始の話を聞かれたそうです。
「長い期間の保証は選定の大きなポイントになりました。」(杉谷先生)
ネットワークの構築を行われた富士通九州システムズの牧野様、富士通の鳥居様にも選定のポイントを伺ったところ、ライフタイムワランティの存在はもちろんのこと、FXC5126、FXC5150はアップリンク用のポートが他社製品より多く、かつコンボポートではないので、ポートを効率良く使用出来ることが魅力的だったそうです。
「以前よりさらに安定し、ライフタイム保証もあって安心して使えます。」(杉谷先生)
良い感想を頂き、大変光栄です。既に使用して頂いているお客様のリプレイスは、メーカーとして大きな自信になります。
その他、杉谷先生には、熊本大学の詳しい歴史や、1800名を越す新入生全員にたいして行われる情報リテラシー教育の大切さや困難など、興味深いお話を沢山伺えました。
大学の成長と共に、ネットワークも日々進化していきます。
九州の地で脈々と受け継がれる学問と歴史を重んじる校風、その熊本大学にて、私達もメーカーとして、沢山の学ぶことがありました。
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