「FXC9432」「FXC6552」「FXC6528」ZTP機能追加のお知らせ
2019/04/19
「FXC9432」「FXC6552」「FXC6528」にZTP機能を追加実装
ネットワークの高度化・複雑化・多様化を背景に、現在、ITインフラにおける運用管理の負荷とコストの増大が重要な課題となりつつあります。また、クラウドの浸透・普及などに伴い、変化への対応力強化が求められています。
これにより、これまで時間を要していたサービスの変更・提供を、ごく短時間で実現することが望まれるようになっています。さらには、ビジネスの継続性、機会損失の回避といった観点から、システムの安定稼働が最優先課題となりつつあり、負荷やピークに応じて迅速に拡張するなど、ITインフラに機動性や柔軟性が期待されています。
これらの課題を解決するキーワードこそ、「Zero Touch Provisioning(以下ZTP)」です。
すでにサーバ管理の世界においては仮想化して管理を自動化することが必然になりつつありますが、ネットワーク管理においては、いまだに人がコマンドインターフェースで物理デバイスを直接操作しているケースが多く占めています。
ZTP機能は、こうした「手作業のネットワーク管理」を自動化することにより、運用管理の負荷とコストを大幅軽減を可能とします。
FXC株式会社では、このトレンドに対応すべく、10ギガアップリンク・管理機能付 L3スタッカブルスイッチ「FXC9432」、10ギガアップリンク・管理機能付 L2+スタッカブルスイッチ「FXC6552」および「FXC6528」において、5月リリース予定の以下ファームウエア(※)にてZTP機能をサポートします。
ZTP機能による機器設定作業自動化がもたらすメリット
■煩雑な初回設定作業からの解放
■機器交換時の設定作業工数の軽減
製品情報
FXC9432:https://www.fxc.jp/products/switch/fxc9432/
FXC6552:https://www.fxc.jp/products/switch/fxc6552/
FXC6528:https://www.fxc.jp/products/switch/fxc6528/
(※)ZTP対応ファームウエア (2019年5月中旬以降リリース予定)
FXC9432_OS release 2.2 以降
FXC65xx_Series_OS release 2.1 以降
◎ZTPを実現する技術的なアプローチ方法
「ZTP対応スイッチ(ZTP機能が有効化された状態)」の他に別途必要なコンポーネントは、
「DHCPサーバ」と「ファイルサーバ(対応プロトコルTFTP)」です。
1.「ZTP対応スイッチ」は初回に電源を入れた際に自身のIPアドレスを自動的に取得する為「DHCPサーバ」に問い合わせます。
2.「DHCPサーバ」はDHCPクライアントである「ZTP対応スイッチ」にIPアドレスを割り当てます。この際、追加情報として「ファイルサーバ」のIPアドレス、設定ファイル名、スクリプトを付与します。
3.「ファイルサーバ」はスイッチのシリアル番号/設定ファイル名/スクリプトをリンクさせるリストデータを照会し、所持する設定ファイルデータおよびファームウェアデータの中から、適切なデータを選び送り返します。
4.「ZTP対応スイッチ」は「ファイルサーバ」より受け取ったデータを自身に適用した後、自動的に再起動します。
ZTP機能は、上記プロセスを自動的に実行することで、 機器を容易かつ即時にネットワークに繋げる状態にすることができる仕組みです。